山奥の食べる芸術レストラン L’evo〈富山県〉

 年に1回一緒に旅行に行く美食家な友人と、美食の限りを尽くそうと、グルメ界では有名な富山県の山奥にあるL’evoに行ってきました。
 料理の域を超えたもはや芸術と聞き及んでいたので、とても楽しみにしていたのですが、想像を超えたので語彙力の限りを使ってレポートしますヽ(^o^)丿。

L’evo

 L’evoは、高岡駅から車で2時間ほど、利賀村の山奥にあります。
 合掌造りで有名な五箇山の集落のさらにその先。

 当初は冬の美食シーズンに宿泊込みで行こうか!なんて友達と話していたのですが、めちゃくちゃ山奥山道なので冬は断念/(^o^)\遭難するでー。
 道中もくねくね道をひたすら走りました(友達が)。

 途中、L’evoの看板を見つけた先で小さな橋を渡り(冬は滑り落ちそう\(^o^)/)、ようやくたどり着いたL’evo。 本当に山奥の1軒屋である。

 レストランに入ると、まずはウェイティングルームに通されます。
 目の前に広がる豊かな自然ヽ(^o^)丿 
 そして椅子の後ろにはこれまで受賞した数々の盾がずらり。
 期待が高まる~!!

 さて、L’evoとは、、、

 富山に魅せられ、富山に育てられた「レヴォ」が集大成の地として選んだのは、昔ながらの風景と手つかずの自然が残る富山県利賀村。レストランを中心に宿泊棟、菜園が点在する、かつてこの地にあった集落を思わせるオーベルジュです。
                                 公式HPより

 L’evoは、利賀村の自然と富山の食材に魅了されたシェフが築いたオーベルジュ。
 料理のために、食器や家具までフルオーダーだそうです。
 食材も、周辺で獲れたジビエや、L’evoのために育てられたL’evo鶏を使うなど、めちゃくちゃこだわりをもって創られたオーベルジュです。
 1日3組限定のホテル(サウナあり)もあります。
 今回はレストランだけの利用でしたが、朝ごはんが気になるのでいずれ泊まってみたいな。

 オープンキッチンには、全国から集まってきたお弟子さんたちがたくさんいました。
 実際に料理している姿を見ながらカウンターで食べるのも醍醐味かも。

コース料理(ペアリング付き)

 さて、楽しみにしていたコースですが、せっかくのチャンスなのでペアリング付きにしました。後述するけど、ワイン好きは絶対ペアリングにしたほうが良いです🍷。
 まさかこんなに数を飲めるだなんてヽ(^o^)丿🍷 

 この日のお品書きはこちら☟
 難しいメニュー書いてなくてシンプル! 話題のL’evo鶏が入っていてうれしい🐔

 まず初めに出てきたのが、利賀村で獲れた楓の樹液( ゚Д゚)
 樹液そのまま初めて飲んだ!澄んでてほの甘い! 
 まさか食前酒さながらに樹液出てくると思わず開幕から友達と感想会が止まらない。

 なお、注がれた水もなんだかまろやかでほの甘いと思ったけど、水自体も利賀村の山水を自分たちでろ過して飲み水にしているそう。窓から見える川がとても綺麗で、この水か~と感慨にふける( ^^) _旦

 そして始まるprologue。
 とてもお洒落な説明を受けたはずなんだけど、ほぼ忘れてしまった/(^o^)\。
 白エビの煎餅乗せみたいなやつが最高に美味しくて、無限に食べたいと思いました。富山と言ったら白エビ。白エビの甘さと、煎餅のしょっぱさが最高の組み合わせ。
 あと、ピンクのマカロン、確かレバーパテなんだけど、全然生臭さを感じずワインが一瞬で消えた。
 他にも、ヤギのチーズをくるんだコロッケのような何かも、チーズの旨味が強くて旨い。
 昔ヤギの乳を飲んで、その生臭さに辟易したことがあるんだけど、ヤギのチーズはこんなに味が濃いのか~、と見直しました。

 prologueから、これまでに食べたことがない軽やかで複雑な味がして、友達と終始複雑複雑言っていたと思うヽ(^o^)丿出会ったことのない味。全て美味しい。

 続いて出てきたのが、山菜の女王コシアブラ!!
 なにこれぇー! すごい登場の仕方だ。

 前日に旅館の山菜天ぷらでコシアブラ食べていたのでその美味しさは想像がついたけど、こんな風に渡されるとは思わなかった。大人になったら山菜の天ぷらの美味しさに気付くんだ。噛んだらめっちゃ甘い。美味い。

 続いて、美術品のような器で出てきたのは、鱧。
 しかし、鱧の身は入っていないそうなヽ(^o^)丿出汁だけ。なんという贅沢。

 そして、中に入っているのは、なんと雲丹
 友達と最初は雲丹を食べに岩手にいくか~等と言っていたので、このレストランで食べられて幸せでした。
 雲丹の甘さと、ジュンサイの歯ごたえと、鱧の出汁よよよよよ。

 こんなに美しい器で美味しい食事をいただける喜び。

 一緒に出てきた焼きたてのパンも美味しい。
 お土産にパンを売っていたら良いのにヽ(^o^)丿
 

 そして、鯵。
 富山湾の魚がまず相当美味しいのに、見た目も華やか、歯ごたえと味わいが素晴らしかったです。

 そして、期待していたジビエ ツキノワグマ。
 山菜で見えないけど、熊の薄切り肉がお上品なソースと絡んでいて全然臭くない。
 ちょっと歯ごたえがあるけど、ジビエは噛めば噛むほど味が濃くなって美味しい🐻

 器も真っ赤で素敵でした。
 

 そして、今回のコースで個人的に1番意外で美味しかったのがこのホタルイカ。
 ホタルイカの旨味がぎゅっっっと詰まってこんなに濃縮されるのかと感動の域に達した。
 確か、隠し味に珈琲豆とか使ってたような(違ってるかも。。。)

 この味とあの味が!?って意外な組み合わせがすごい衝撃だった。

 続いて、個人的に一番楽しみにしていた毛蟹🦀

 蟹をこよなく愛しているので、メニュー観て奇声を上げてしまったヽ(^o^)丿
 おお蟹よ 初夏にも出てきてくれて私はうれしい!
 毛蟹の出汁はなんと美味しいのだ。

 初夏でこの味なら、本場の冬はどんな蟹が出てくるのだろうか。
 蟹のために、冬季も食べにきたい。

 そして、スペシャリテと銘打って出てきたのは、ヤギのチーズと合わせた素麺。
 えっヽ(^o^)丿 チーズと素麺!?
 ヤギのチーズがコクがあって美味しい。素麺はするっと食べられるし。
 この時点で結構な量を食べていたはずだけど、あまりに美味しいのとゆっくり食べているせいか、まだまだぜんぜんいける感じある。お腹に重さを感じさせない料理。

 続いて、満を持して登場。L’evo鶏。
 うおおおお めっちゃ足ヽ(^o^)丿 

 L’evoのために育てられた希少な鶏。すごい野生の強さを感じる。
 普段食べてる鶏より断然筋肉質です。
 これも、噛めば噛むほど味わいが深くなる。

 このあたりで、コースの終わりが見えてきてちょっと寂しくなってくる。

 続いて、魚料理 桜鱒!
 緑が多くて桜鱒が見えないけど、身に弾力があって口の中でほろほろ解ける美味しい桜鱒でした。お上品な味わい。

 そして、ラストのお肉料理はイノシシジビエ!
 これが今回のコースでは一番癖があったかも。味付けに一工夫二工夫してるのか、噛むほどに味が変わる気がしました。ソースもなんか不思議な味でした。
 赤ワインと合わせるとすごく表情がでる。

 ここからは、デザート。
 四つ星苺ってすごい自信のある名前だなって思ったけど、酸味と甘みのバランスが良くて、粉雪のようなやつ(練乳?)と絡めると口の中で解けて美味しい美味しい。

 最後は、黒文字のクッキー。
 大変な技巧を凝らしたクッキーのようで、繊細な造形だったため一口でいただきましたヽ(^o^)丿 お上品な味ーー。

 クッキーを噛みしめながら、この素晴らしいコースが終わってしまったことを哀しんでいたんだけど、最後にサプライズボックスがー( ゚Д゚) 

 焼き菓子の詰め合わせボックスでした(=゚ω゚)ノ
 見た目可愛くて、食べるのもったいなかったけど、美味しくてペロリ。
 珈琲と合う~。

 いやあ~、素晴らしい料理に舌鼓だったんですけど、ペアリング付けて本当に正解でした。
 ワイン全部料理に合って美味しかった~。ワインだけじゃなく、ビールや日本酒も出て来たのが良かったな~(=゚ω゚)ノ
 L’evo鶏に合わせたのは、地元富山のビールでした。

 なお、お茶をベースにしたノンアルのペアリングもあります。

 

 前評判の通り、素晴らしい料理の数々で、現在私の人生で最も美味しいレストランだったわけですが、毎年美食家の友人と美食を求めて旅行に行くハードルがめっちゃ上がってしまった―\(^o^)/ L’evoとどうしても比較してしまいそうー 。
 ここを超えるのは冬季のL’evoな気がするので、雪が降る前の時期にまたプランを練ることとします。

 素晴らしい体験でした。
 

 前日の美食はこちら☟

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