【ネタバレあり】実写版十角館の殺人感想

 遅れ馳せながら、Huluオリジナルドラマ、実写版十角館の殺人を観たので感想です。
 このドラマを見るためだけにHuluの会員になりましたが、観てよかったです。

 ネタバレ有の感想ですので、ネタバレがダメな方はここでお引き返しください。

十角館の殺人 

 原作は、言わずと知れた新本格ミステリの先駆けにして王道、殿堂入りするほどの名作ミステリ!原作の感想は以下をご覧ください↓。

 絶対に実写化不可と言われた作品でしたが、とうとう実写化されました。
 しかもかなり高レベルで。原作読んだファンも高評価の声が多いみたいです。

十角館の殺人
原作綾辻行人「十角館の殺人」が2024年3月22日(金)からHulu で独占配信!タイム誌が選ぶ【史上最高のミステリー&スリラー本】オールタイム・ベスト100選出!全世界シリーズ累計670万部の大ベストセラーはこの館からはじまった。

実写版 感想

 ここからネタバレありです。ネタバレダメな方は引き返しましたね(゜゜)?

 ———ネタバレ————

 十角館の殺人は、伝説の一行と言われる守須くんの「ヴァン・ダインです」までの叙述トリックをどう表現するかに全てがかかってますが、島と本土に同じ人間を描くとすぐに犯人が分かってしまうため、正直、島の学生は全員仮面を被っているだとか、極力人を映さず進めるとかの方法しか思いつきませんでした。
 Hulu実写化は、そこのところをマジックのように視覚的に犯人から目を逸らすよう仕向け、同じ俳優が一人二役を演じる力技でやり切りました。

 もちろん、原作読了済の人間からすると、ヴァン=守須は分かっているので、よく見ると同じ顔だな( ゚Д゚)と分かってしまうのですが、カメラの動かし方とピント編集でかなり気付かれないよう配慮して撮られたものだとわかります。

 エラリィがすごいエラリィしてたのも良かったです(=゚ω゚)ノ。
 エラリィのぐいぐいくるウザさと、画面の中心を持っていく華(アガサとポウも)で、ヴァンがいつも画面の片隅か真正面の時もピント合ってないのも違和感なく見ることができました。
 (エラリィが喋ってるときエラリィ以外が顔映ってないときはさすがに面白かった。)

 真正面から一人二役を演じきった役者さんにも拍手です(=゚ω゚)ノ。
 しかし、小説の時も思ったけど、実写になるとより守須くんの忙しさというか大変さが際立つ。犯人たちの事件簿版見てみたいくらい。
 脱水症状出ていながらゴムボート運転してバイク運転して何食わぬ顔で友達と喋ってまたバイク運転してゴムボート運転して殺人して諸々やってプレートとか飾ったりするって大変すぎる( ゚Д゚)!! 金田一少年の事件簿の犯人を超える忙しさだと思う。

 (このシリーズ結構好きです。そうだよなーって思う)

Bitly

 こんなに復讐のために頑張ったのに、最後の最後に自分が彼女をあの場に留めたと気付いてしまったのが哀しすぎる。。。
 最後に自分で書いた小瓶を自分で拾ってしまったのも因果か。。。

 期待していた「ヴァン・ダインです」も、初めて主題歌が流れる演出が良くて背筋がぞわっとしました。ああー、小説読んだ記憶を一度無くしてもう一度ドラマをみたい。
 河南くんたちが当然気にしていないのがまた良いんですよね。視聴者だけがこの謎に気付くあのカタストロフィ。

 探偵役の河南くんはちょっと演技が棒でしたが可愛かったですね。これから伸びそう。
 あと、島田さん役は完璧にイメージどおりでした。イメージどおりのうさん臭さ。身近にいたらちょっと嫌だ(笑)。


 これから他の館シリーズも実写化されるのかしら。今回の作品の出来の良さで期待が高まるところです。
 他のシリーズも好きなので楽しみです(=゚ω゚)ノ。

 十一角のマグカップはグッズで欲しいと本気で思いました。

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